調達

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基本的な考え方

大塚グループは、トータルヘルス企業として、すべての人々に信頼される安全・安心な製品を安定供給することを責務としています。そのために、当社グループが製品や原材料を調達する際は、品質・安全性・安定供給に加え、人権、労働環境、腐敗防止、自然環境等にも配慮したサステナブル調達をビジネスパートナーの皆さまと協働して推進し、持続可能なサプライチェーンの構築と双方の企業価値の向上を目指します。

大塚グループのマテリアリティ(重要項目)と主に関連するSDGs
(持続可能な開発目標)

  • ビジネスパートナーと協働した
    サステナブルな社会の実現

社会課題

  • (パンデミック、地政学的リスクなどによる)サプライチェーン寸断による原料調達や製品供給の不安定化
  • 持続可能なサプライチェーンの構築

関連するSDGs

戦略 施策 指標
  • リスクに対応した強固な安定調達体制の構築
  • サプライチェーン上流の可視化とリスクの特定および対応
  • 特定したリスクへの対応率
  • 本施策へのサプライヤー参加率
  • インシデント発生時のアンケート回答率
  • 責任ある調達の推進
  • 人権や環境等に配慮した「責任ある調達」を実現するためのビジネスパートナーとの強固なエンゲージメントの構築
  • サプライヤーとのコミュニケーション実施数

サプライヤーの皆さまとともに取り組むサステナブル調達

ビジネスパートナーの皆さまとともに、高い倫理観に基づいて企業活動を行う意思を表すため、「大塚グループ ビジネスパートナー行動規準」を2024年3月に制定しました。
調達活動においては、当社グループの行動指針として「大塚グループ 調達方針」を、サプライヤーの皆さまに向けて「大塚グループ サステナブル調達ガイドライン」を制定し、その内容をサプライヤーの皆さまに周知しています。
また、当社グループ関係者による不正行為や法令違反ならびにその疑いについて、サプライヤーを含むビジネスパートナーの皆さまが相談・報告いただける窓口(スピークアップライン)を2024年11月に設置しました。
高品質かつ持続可能な製品を患者さんや生活者の皆さまにお届けするために、品質・安全性・安定供給に加え、倫理的かつ持続可能な、いわゆるサステナブル調達活動を通じて、サプライヤーの皆さまとともに持続可能な社会の実現と双方の企業価値向上を目指し活動しています。

大塚グループ調達方針

本方針は6言語で作成されています。

大塚グループサステナブル調達ガイドライン

本ガイドラインは6言語で作成されています。

推進体制

サステナブル調達の推進については、2022年より大塚ホールディングスサステナビリティ担当取締役をトップとしてサステナブル調達強化プロジェクト*を発足させ、四半期ごとに各活動目標の進捗と課題を共有しています。
本プロジェクトは、高品質な製品をお届けするための強固な安定調達体制の構築を目指す「安定調達」と倫理的かつ持続可能な調達活動を目指す「責任ある調達」を2本柱として、各ワーキングチームに分かれ、活動を推進しています。

*大塚ホールディングス、大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚倉庫、大塚化学、大塚食品、大塚メディカルデバイス、イーエヌ大塚製薬、大塚テクノ、岡山大鵬薬品、大塚包装、JIMROの取締役、調達、生産、IT、コンプライアンス担当などが参加

サステナブル調達強化プロジェクト推進体制

具体的な取り組み

サプライヤー企業とのパートナーシップ構築

大塚グループは、内閣府や中小企業庁などが推進する「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」の趣旨に賛同し、サプライヤー企業の皆さまとの信頼関係構築ならびにさらなる連携強化を目的に、「パートナーシップ構築宣言」を公表しています。現在、大塚ホールディングス、大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚食品、大塚化学、大塚包装、イーエヌ大塚製薬、大塚テクノの9社が宣言を行っています。

サプライヤーデュー・ディリジェンスの実施

大塚グループ各社では従来より、新規取引先へのデュー・ディリジェンスならびに主要原材料のリスクアセスメントを行い、想定されるリスクの明確化とともに複数社購買を原則とするなど、原料調達のリスク対策を講じています。
新規取引先へのデュー・ディリジェンスは、一部の海外と国内の事業会社では人権、労働環境、腐敗防止、自然環境などの内容も踏まえて評価を行っていますが、全グループ会社へと展開していくことが今後の課題です。

安定調達

高品質な製品をお届けするための強固な安定調達体制の構築を目的として、グループ横断のワーキングチームを結成し、従来個社ごとに管理していた調達情報を一元管理するプラットフォームを2024年に構築しました。
本プラットフォームの運用にあたっては、ビジネスパートナーの皆さまと目的・意義の共有が不可欠であることから、日本国内の直接材*サプライヤーを対象に説明会を実施し、情報連携体制の構築を進めました。2025年は対象となるサプライヤーのうち約8割に本施策へご参加いただき、同意取得および拠点情報の登録が進みました。さらに、2025年には、本プラットフォームを活用した災害時のサプライヤー状況確認アンケートを実際のインシデント発生時に実施しました。その結果、インシデント発生時のアンケート回答率は100%となり、従来の個別確認による方法と比較して効率的な情報収集が可能になりました。
引き続き災害時におけるサプライチェーンへの影響把握の迅速化と、初動対応の改善を進め、今後も本プラットフォーム運用のさらなる拡充を図っていきます。

*製品の製造に直接使用される原材料や部品のこと。製品の一部となる素材や、製造工程で消費される主要な材料が含まれる

安定調達分科会担当者からのメッセージ

大塚製薬
資材部 資材部長
矢木 大輔

サプライチェーンのグローバル化・複雑化が近年加速しています。また、自然災害、パンデミック、地政学リスクなどのリスクへの対応や、昨今では人権や社会に配慮したサステナビリティへの対応も世界的に求められています。
このような中で、サプライチェーンの可視化や情報の一元管理、サプライヤーの皆さまとの密な情報共有を行うことで、患者さんや医療関係者、生活者の皆さまへの安定供給を実現できると考えます。このような観点から、大塚ホールディングスおよび事業会社5社*では、2024年にサプライチェーン情報管理の共通のプラットフォームを導入しました。
平時においては高リスク品目を把握して未然に潜在リスクを軽減し、有事においてはサプライヤーとの迅速な情報共有による効率的な初動対応を実現することで、さらなる強固な安定供給体制を実現してまいります。

*大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚食品、大塚化学

責任ある調達

倫理的かつ持続可能な責任ある調達活動の推進を目的として、国内事業会社12社*、および当社で構成するワーキンググループにおいて、横断的なサプライヤーリスク管理プログラムを推進しています。
本ワーキンググループでは、全サプライヤーに対し「大塚グループ 調達方針」「大塚グループ サステナブル調達ガイドライン」の周知と同意取得を実施しています。
また、サプライヤーアセスメントについては、国際的な評価プラットフォームであるEcoVadisと当社グループが実施するSAQ(自己評価アンケート)を組み合わせ、段階的に評価を実施しています。

■指標:サプライヤーとのコミュニケーション実施数
(アセスメント対象:国内全ての直接材サプライヤー約620社)
第1期:2025年:389社実施完了
第2期:2026年:約170社(予定)
第3期:2027年:約60社(予定)
第1期アセスメントの結果、リスクの顕在化が懸念されると評価された7件のサプライヤーに対して当社の是正措置マニュアルにもとづくヒアリングを実施し、いずれも懸念がないことを確認しました。

また、当社グループでは、ビジネスパートナーからのサプライヤーアセスメントにも適切に対応し、対話やエンゲージメントを通じて改善に取り組むことで、自社のみならず、グローバルなサプライチェーン全体の持続可能性向上に寄与することを目指しています。
今後は、本プログラムの海外事業会社への展開を進め、現地におけるリスク管理と責任ある調達の取り組みを強化していきます。

責任ある調達推進分科会担当者からのメッセージ

大塚製薬工場
資材部原料課 課長
滝田 真吾

私たちの分科会は、原材料の安定した調達と製品の安定供給に加え、倫理的かつ持続可能な調達に貢献する活動を行っています。現在、2025年5月から開始したサプライヤーの皆さまへのアセスメントに向けて、大塚ホールディングスおよび12の事業会社*と協力して対応を進めています。
サプライヤーの数が非常に多く、その多様性から一律の対応をお願いすることが難しい状況です。このため、個別の対応を求められることが多くありますが、サプライヤーの皆さまと共通の価値観を持ち、協力して取り組むことを目指して「流汗悟道」の精神で課題解決に取り組んでおります。
私たちは今後もサプライチェーンの持続可能性をさらに高め、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、企業価値の向上を図ってまいります。

*大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚倉庫、大塚化学、大塚食品、大塚メディカルデバイス、イーエヌ大塚製薬、大塚テクノ、岡山大鵬薬品、大塚包装、JIMRO

ファーマバイト社からのメッセージ

ファーマバイト社
EVP, Chief Operations
Officer
Ray Gosselin

人々の健康とウェルビーイングに関わる企業として、私たちファーマバイト社は、お客さまに最高品質の製品を届ける使命のもと、サステナビリティの推進に継続的に取り組んでいます。私自身は、サプライチェーンパートナーの皆さまに私たちのサステナビリティに関する考え方や取り組みについて、さらに、その重要性や緊急性について理解いただくために日々尽力しています。その第一歩として、サプライチェーンパートナーの皆さまの現状について透明性をもって把握すること、そしてファーマバイト社の組織の価値を表す“Do The Right Thing、Care Deeply, Do Something”のもと、一丸となり積極的な取り組みを行っています。
また、ファーマバイト社では、サプライチェーンパートナーに対し、各々のサステナビリティに関する取り組みの一環として国際的な評価基準であるEcoVadisを導入しています。サプライチェーンにおけるサステナビリティを推進するうえで、私たちの調達、サプライチェーンパートナーの現状を評価する点でも肝要です。
私たちは、このサプライチェーンパートナーとの戦略的な取り組みが、相互の企業価値を高め、より持続可能な未来への道を開くと、確信しています。

医療用医薬品の安定供給のためのサプライチェーン部門の強固なネットワーク

大塚製薬では、グローバル市場における抗がん剤や希少疾患薬、抗結核薬などの生産・供給に関する重要な課題や安定供給の実現に向けた意思決定のために、「グローバルサプライチェーンコミッティ(GSCC)」を2017年に設立し、海外販社と協働してサプライチェーンの強化に取り組んでいます。2022年から主力製品のグローバル市場でのサプライチェーンを強化するための製造所の追加に取り組み、堅牢なサプライチェーンの構築を進めています。

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