物流

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安定供給を最大の使命とした物流基盤の構築

基本的な考え方

大塚グループでは、医薬品や食品・飲料など生命に関わる製品を取り扱う企業として、流通においても厳密な品質維持・管理を行うとともに、災害などの緊急時においても安定供給を維持するための施策を積極的に進めています。また、CO₂排出量の削減など、環境に配慮した物流を行っています。
大塚グループでは、国内における製品の輸配送や一部海外での物流を当社グループ会社の大塚倉庫を中心に行っています。大塚倉庫ではお客さま・社会から信頼される品質を提供するために品質方針を定め、全従業員が理解、遵守し、品質の維持・向上に努めています。

【大塚倉庫株式会社 品質方針】

  1. 環境や社会的要請の変化に対応した安全・安心なサービスを追及し、お客様・社会から信頼される品質を提供する。
  2. 本社・各事業所において品質管理責任者を設置し、品質の維持・管理を実施する。
    また各事業所において「品質目標」と活動方法を計画して実行する。結果のレビューとその改善を図る。
  3. 品質管理システムを活用し、事故、クレームの原因追究と対策を行い、問題解決までを管理する。その他、環境保全への取り組みや不公正な取引の禁止、個人情報の保護などについて、社員が順守すべき行動基準を定めています。

品質維持・管理体制

医薬品の適正流通の推進

大塚倉庫では、「医薬品の適正流通(GDP※1)ガイドライン」に準拠した物流を進めています。GDP推進室を設置し、医薬品製造および流通に関わる社員には、輸配送・保管中の温度管理、セキュリティ管理などの品質マネジメントシステム、文書管理、外部委託業務管理、施設機器の管理と保管・輸送の実施、供給業者・顧客の適格性評価などの教育訓練の場を通してGDPガイドラインの考え方を周知するとともに、社内で設定されている基準や手順を遵守すべく、定期的な教育を実施しています。

※1 Good Distribution Practice

物流品質向上のための施策

倉庫内の作業のシステム化※2

庫内ナビゲーションシステム

大塚倉庫ではタブレットを活用し、倉庫内のペーパーレス化を実現しました。IT技術で倉庫内の作業を「誰にでもできる」仕組みにし、遅延やミスを削減。従来の紙ベースにしたピッキングでは不可能だったリアルタイムな状況把握が可能になりました。誤出荷やピックミスを減らし、作業の効率化また品質向上にも繋がっています。

※2 大塚倉庫(ID倉庫)

配送業務をリアルタイムに把握※3

状況が見えづらい配送業務は長時間労働など労働環境に影響を与えます。大塚倉庫では荷主、物流業者、卸間の連携・協働を円滑化するため、データ・システム仕様の標準化を積極的に進めています。配送業務にITを取り入れることによって納品状況や車両位置をリアルタイムに把握することを可能にしました。またAIにより配送ルートを自動提案するなど、配送業務を「見える化」することにより、作業を効率化し、物流品質の向上を目指しています。

※3 大塚倉庫(ID運輸)

安定供給を維持するための施策

BCP体制の整備

大塚グループ各社では、物流拠点・製品在庫の分散化やネットワークの構築、新たな在庫拠点の確保など全国の拠点ネットワークを活かし、大規模地震や災害発生時にも最大限事業活動を継続できるよう、大塚倉庫と連携し、安定供給に努めています。
医薬品に関しては、有事の際、在庫確保後の輸送面でも体制が整えられており、規制区域への乗り入れが許可される規制除外車両への登録のほか、荷主・倉庫などのパートナー間での災害時救援物資輸送の協力覚書の締結など、必要な地域に製品を届けるBCP体制を整えています。

BCPの最重要拠点:西日本ロジスティクスセンター(大塚倉庫)

大塚グループ各社の主力工場がある徳島から約2時間の兵庫県神戸市に、2015年より「西日本ロジスティクスセンター」を稼働しています。このエリアは地盤が固く、大きな地震の発生確率が低いとされています。また、24時間稼働可能な非常用自家発電設備を設置することで、震災などで停電が発生した場合でも、およそ3日間は無補給で倉庫をフル稼働させることが可能です。さらに、大規模地震に備え免震構造を設置したことで、大きな揺れに強い構造となり、製品の倒壊、転倒、破損などを最小限に抑えるといった、供給を止めないBCP体制を構築しています。

  • 西日本ロジスティクスセンター
  • 非常用自家発電設備
  • 免震装置

環境に配慮した物流

CO2排出量の削減

モーダルシフトを推進し、CO₂排出原単位が少ない鉄道、船舶への転換を推進しています。大塚倉庫では倉庫への入荷・出荷時に、入場時間を事前にWeb予約する「トラック予約受付システム」を活用し、ドライバーの平均滞留時間を半分以下にするなど、業界全体でのCO₂排出量削減に貢献しています。さらに、多様な製品や輸送場所について最適な車両やルートを考慮して、1台の車両に複数の企業の製品を組み合わせ、社会全体での輸送車両の台数を減らす共同物流にも積極的に取り組んでいます。

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「トラック予約受付システム」

大塚倉庫では物流業界の課題解決のために、ITによって効率化した倉庫を前後工程につなげ、ドライバーと荷受倉庫、ひいては物流全体がインターネットでつながる「コネクティッド物流」を目指しています。荷下ろしのネット予約を可能にした「トラック予約受付システム」は、ドライバーの待機時間の大幅な減少によるCO₂排出量の削減のみならず、ドライバーの労働環境の改善とドライバー・車両不足の改善を目指しています。

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