ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

PRINT

基本的な考え方

大塚グループでは、多様な社員の活躍が、イノベーションやグローバル化をより進展させ、また革新的な製品開発につながると考え、積極的にダイバーシティを推進しています。そのため、常にイノベーションを追求する企業として、多様性にあふれた職場環境の整備に努めています。

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)推進体制

多様な社員の活躍がイノベーションやグローバル化を促進し、革新的な製品開発につながると考え、積極的にダイバーシティを推進しています。2008年に設置したグループ各社のDE&I推進チームが中心となり、グループ共通の制度策定やセミナーの企画、各社の好事例共有会議の定期開催などを通じて、DE&Iを促進しています。また、強固なジェンダー・ダイバーシティ・ポリシーが企業文化として浸透している企業、およびジェンダーに関係なく従業員に対し平等な機会を約束している企業で構成される「Morningstar Japan ex-REIT Gender Diversity Tilt Index」に、2024年現在、大塚ホールディングスも選定されています。

具体的な取り組み

ダイバーシティ推進の取り組み

女性エンパワーメントに関する研修やセミナーの実施/「イクボス企業同盟」に加盟

2017年にWomen's Empowerment Principles(WEPs)に署名して以来、グループ横断で定期的にダイバーシティ推進セミナーを実施しています。
また、本人の意識変革だけではなく、上司の意識変革も必須であると考え、グループ9社が「イクボス宣言」を行い、各社においてイクボスセミナー等を開催しています。

テーマ
2019年
  • イクボスで、成果と笑顔が共にアップ
  • 多様な人財を企業の強みにするには
2020年
  • これからの時代の新しい働き方を考える
  • LGBTセミナー
2021年
  • アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
  • オリンピック選手 金メダリストから学ぶ、ダイバーシティ
    (多角的な視点や柔軟な発想力)について
  • 多様な人材の活躍推進について
  • 9社(大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚倉庫、大塚化学、大塚食品、大塚メディカルデバイス、大塚テクノ、大塚電子)

女性活躍推進

大塚グループでは、女性の活躍推進、育児・介護・病気両立支援、LGBTQなど、さまざまな事情を持つ人々が働きやすい環境づくりをDE&Iの課題として捉え、多様な人財の活躍をサポートしています。社員の意識変革のために、「イクボスセミナー」の開催やロールモデル事例の紹介など、多様な働き方の浸透を図っています。また、DE&Iの促進や風土醸成には、マネジメントの理解が不可欠と考え、マネジメント研修のeラーニングなどでも対応プログラムを提供しています。

女性の活躍推進、男性の育児参加促進(大塚製薬)

大塚製薬では、長年DE&Iを推進するプロジェクト(現:D&I推進プロジェクト)が中心となり、結婚・育児に関する情報共有の場「Otsuka Women's Workshop」や、会社をより良くするための課題抽出とその解決策を議論する組織横断の自主的勉強会「WING」などを通して働きやすい環境を追求してきました。様々な取り組みの実施により、女性活躍推進法に基づく優良企業として「えるぼし認定」3つ星、子育てサポート企業としての認定「くるみん」を厚生労働省から受けています。
2025年の女性役員比率*1は11.8%(執行役員含む女性役員比率*1:14.6%)となりました。

  • *12025年4月1日現在

近年では、家事・育児に取り組みたいという男性社員のニーズも大きくなっています。管理職に対しては、新しいマネジメントの必要性やDE&Iの重要性を「イクボス企業同盟」への参画や「DEIセミナー(旧イクボスセミナー)」の実施により共有・意識改革を行っています。さらに男性の育児休業取得に関する数値目標を設定するとともに、ロールモデルとなる男性社員の事例を広く紹介するほか、相談窓口を設置することで家事・育児に参画しやすい雰囲気を醸成しています。
その結果、2016年に3.7%だった男性の育児休業取得率は2022年に100%*2となりました。平均取得日数においては、2024年は29日となりました。

  • *21年間(1月1日~12月31日)に育休を取得した男性社員数/同一期間に配偶者が出産した社員数

関連リンク
*女性管理職比率/育児休業取得率
主要サステナビリティデータ」をご参照ください。

誰もが自分らしく、成長できる職場へ

大塚ファーマシューティカルヨーロッパ Ltd.(OPEL)では、多様性を受け入れ、各々が自分らしく働ける職場環境を目指しています。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進に向け、以下の2つの主要な目標に注力しています。

大塚ファーマシューティカルヨーロッパ Ltd.(OPEL)
Chief Operating Officer
Nate Cope(左)

Senior Director, People
Clair Milner(右)

インクルーシブな文化の醸成
約550名の従業員全員が多様性を尊重し、心理的な安全性を感じ、⼀体感を得られるような文化を作り上げるためのさまざまな取り組みを行っています。例えば、エグゼクティブチームは、アンコンシャスバイアスについてのトレーニングを受け、自身が持つ偏見を見つめ直し、それに対応する⽅法を学んでいます。これらの取り組みは今後、欧州全域に拡大していく予定です。私たちのDE&I推進活動に対し、従業員エンゲージメント調査では88%の従業員から肯定的な評価を得ています。

多様な才能の確保、育成、維持
私たちは多様な従業員の可能性を最大限に引き出し、従業員⼀人ひとりの満足度向上と長期的な成功を追求しています。年に3回以上の対話の時間を設け、個々の人財育成計画に基づき、グローバルや欧州内での異動の機会を提供しています。

多様な働き方の支援

出産、育児、養育、介護により通常の勤務が困難な社員が、在宅勤務において業務の効率化や生産性向上を図りつつ、仕事と家庭を両立するための支援制度である「ファミリースマイルサポート制度」や「勤務間インターバル制度」をグループで導入しています。また、日本国内では、徳島、大阪、つくばの3つの事業所内に保育所を開設し、育児と仕事の両立を支援しています。2011年に徳島に設立して以来、事業所内保育所としては国内でも数少ない大規模保育園となっています。

治療と仕事の両立支援(大鵬薬品)

大鵬薬品は、抗がん剤を開発・販売する企業として、がんなどの病気に罹患した社員が治療しながら働き続けられる職場づくりを目指し、人事部と医療職が中心となり治療と仕事の両立支援を実施しています。取り組みのひとつとして、2016年に、本人、上司、同僚、家族、それぞれの立場でまとめた「がんに罹患した社員の就労支援ガイド」を作成し、状況にあわせ改善を重ねています。2019年に立ち上げたがんに関する社員向けのポータルサイト「C-Guide Portal」は、社員やその家族が、がんやその他の病気になった時に利用できる制度、相談窓口の情報、がん予防・検診などの情報を提供するほか、家族や自身のがん罹患体験を通して知った治療の現実(リアル)について、理解を深め、体験を共有し、抗がん剤メーカーの社員として働く意義を考える場となっています。また、自社だけでなく、大塚グループ、自治体、学会などでの講演、厚生労働省のマニュアル作成委員会への参画、他企業、団体への説明、交流などを通じ、社会に向けた働きかけも実施しています。

2016年「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」(東京都)「優良賞」受賞

2019~2024年「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」主催「がんアライアワード」で6年連続「ゴールド」を受賞
2023年は新設「ベストプラクティス」を受賞

*詳細は以下、URLをご参照ください。
大鵬薬品 WEBサイト 人財 治療と仕事の両立支援

関連リンク
*育児休業取得数の推移
主要サステナビリティデータ」をご参照ください。

LGBTQ・障がい者・シニア等の活躍推進に向けた取り組み

LGBTQに関する取り組み

LGBTQに対する正しい理解を促進するため、グループ各社内でのセミナーや社内相談窓口の設置など、各社が取り組みを進めています。大鵬薬品では、2020年より人事部、経営層、各本部または部門を対象に、基礎知識、他社事例を含む日本社会の現状に加え、今日からできる具体的な取り組みなども紹介する研修を実施しています。また、大塚製薬、大塚化学、大塚食品でも全社員を対象にLGBTQ研修やeラーニングを実施しています。さらに大塚倉庫では、「男性」「女性」という文言を就業規則から削除するなど、より働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

障がい者雇用の取り組み

2011年大塚製薬特例子会社「はーとふる川内株式会社」を徳島市に設立し、障がいのある方が能力を十分に発揮し活躍できる場を提供しています。

*関連リンク
障がい者雇用率は「主要サステナビリティデータ」を参照ください。

シニア層の活躍推進

大塚製薬工場、大鵬薬品では、新エルダー社員を会社の重要な戦力と位置づけ、会社の利益や人材育成に貢献した人を表彰する制度があります。

制度

各社のWEBサイトをご参照ください。

外部からの評価

内容 会社
プラチナくるみん/くるみん プラチナくるみん/くるみん
次世代育成支援対策推進法に基づく認定制度。「プラチナくるみん」は、「くるみん」認定企業のうち、より高い水準の取り組みを行った企業が認定を受けられる(厚生労働省)
  • プラチナくるみん:
    大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚化学
  • くるみん:
    大塚製薬、大塚食品、大塚倉庫等
えるぼし えるぼし
女性活躍推進法に基づく認定制度。女性活躍推進に関する取り組み実施状況などが優良な企業を認定(厚生労働省)
えるぼし3段階目:大塚化学(2019年~)、大塚製薬(2023年~)
もにす認定 もにす認定
障がい者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(厚生労働省)
2020年選定:はーとふる川内
「トモニン」の取得 「トモニン」の取得
「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進のためのシンボルマーク
大塚製薬、大鵬薬品、大塚倉庫
Grate to place work 「働きがいのある会社」として認定
職場文化・社員意識調査の世界的機関であるGreat Place to Work®(GPTW)が「働きがいのある会社」を認定
2024年選定:大塚ファーマシューティカルズ(OAPI)
※5年連続選定、バイオファーマ企業の中で6位
TOP