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健康学習活用研修会

活用研修会を全国で行っています

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第9回まんがヘルシー文庫健康学習活用研修会「子どもが楽しく学ぶ健康学習推進研修会(那覇市)」 第9回まんがヘルシー文庫健康学習活用研修会「子どもが楽しく学ぶ健康学習推進研修会(那覇市)」

開会行事

2024年7月26日(金)沖縄県那覇市立若狭小学校の地域連携室にて、第9回まんがヘルシー文庫健康学習活用研修会を開催しました。那覇地区学校保健会及び小学校体育研究会の研修の一環として開催し、同市内の養護教諭、体育教諭を中心に約60名の教職員に参加いただきました。

セッション1【特別講演】
「~誰もしらない歯と口の話~ 動物の口はふしぎがいっぱい」岡崎好秀先生

特別講演として、国立モンゴル医学・科学大学(元岡山大学病院 小児歯科医)の岡崎好秀客員教授に「~誰もしらない歯と口の話~ 動物の口はふしぎがいっぱい」と題してお話いただきました。「サルは皮・種・実のどこから食べるか?」「カバの歯磨きはどうやったらよいか?」など口や歯の不思議から始まる体全体の健康について、さまざまな動物を例に挙げて、クイズ形式で楽しく分かりやすく解説いただきました。参加の先生方から「体・歯の健康はすべての健康につながっていることを再確認できた」「子どもたちへの楽しい伝え方がとても勉強になった」と感想が寄せられました。

セッション2 ヘルシー文庫の活動内容・活用方法を紹介

次のセッションでは、大塚ホールディングスのヘルシー文庫担当より1989年の創刊から30年以上継続している「OTSUKAまんがヘルシー文庫」の活動内容やWebサイトからの電子ブックの検索方法、学習指導要領との対照表について紹介しました。現在Webサイトに掲載している約100冊の電子ブックを閲覧する際に、学年や教科、まんが家、関連キーワードなどでタイプ別の検索ができること、児童作品募集企画や学習指導要領対照表、研修会の開催状況等を紹介し、ヘルシー文庫が学校現場でお役に立てるポイントについて情報提供を行いました。

セッション3 活用実践報告

実践報告では、例年、前年開催地と本年開催地の学校から発表をいただいています。

① 神奈川県横浜市立北方小学校

3年生の保健「けんこうな生活」の授業の実践に、ヘルシー文庫の「運動の効用」(2015年発行・いわみせいじ作)を活用した事例を発表いただきました。健康のためには、運動、食事、睡眠の三要素に加え休養も必要だということを子どもたちに理解してもらうために、まずはまんがの前半部分から、主人公の生活習慣における問題点を子どもたちに考えさせ、その後にまんがの後半部分を読むことで、正しい生活習慣への理解を深めました。まとめとして、子どもたちが自分の生活を振り返るとともに、より元気に生活するための取り組みについてみんなで考えました。授業には、ヘルシー文庫の電子ブックを活用し、子どもたちのタブレットにまんがの章を分割して配信する工夫や、子どもたちの考えを引き出すためにまんがの吹き出し部分ををブランクにして問いかける手法についても紹介がありました。

② 沖縄県那覇市立若狭小学校

2年生から4年生の特別活動として、生命を大切にする考え方、自分や相手を尊重する態度などを発達段階に応じて身に付けることを目的に、人権の視点を柱にした「生命(いのち)の安全教育」の実践事例を紹介いただきました。第1時限では、ふれあい遊びを通じて同意、尊重の大切さについて体感し、第2時限では、自分だけが見たり触ったりすることができるプライベートゾーンについて、ロールプレイングを用いた実践的な学びの方法の説明がありました。
今後、ヘルシー文庫を活用することで、子どもたちにより楽しく分かりやすく伝えられると考えています。

セッション4 ディスカッション

最後のセッションでは、これまでの提案や実践事例等をふまえ、参加者からヘルシー文庫の活用についてのアイディアや意見交換を行う目的で、ディスカッションを行ないました。

導入として、進行担当者より5年保健「こころの健康」の授業にて子どもたちが自身の「心の健康プラン」を作成する際、ヘルシー文庫の「タイプ別診断」という検索方法を活用した事例の紹介をしました。子どもたちがいくつかの質問に答えることで、タイプに合わせて提案されたお勧めまんがをきっかけにして自身の健康について考え、「心の健康プラン」を完成させるもので、情報の取捨選択や絶えずアップデートしていく力を身につけることで、子どもたちのヘルスリテラシーの向上に繋げることがねらいです。

その後、9グループに分かれワールドカフェ形式でグループディスカッションを行いました。ヘルシー文庫の活用方法について、「委員会活動でのポスター制作や朝会での発表、校内放送など」「教科の調べ学習として」「ヘルシー文庫を通して初めて学んだことをクイズや記事作りを通してアウトプットするのはどうか?」などのご意見をいただきました。また、「ヘルシー文庫を活用した指導案があれば、よりヘルシー文庫の活用がしやすくなる」「委員会や係活動でロールプレイングできるようにシナリオ形式のページもあるとよい」というご要望もいただきました。
*対話手法の一つ。少人数に分かれたテーブルで自由に対話し、その後、他のテーブルとメンバーを交代して対話を続けることで、参加者全員の意見や知識を集めることができる

閉会に際し~照屋氏挨拶

那覇市内38校の体育主任や養護教諭、学級担任が一堂に会し、子ども達の健康意識の醸成と正しい実践に向けて研修できたことは、大変有意義で貴重な時間となりました。35年の歴史を持つ「まんがヘルシー文庫」の活用を通して、さらに健康学習を楽しく、実りのあるものとして充実させていけるよう各学校での実践に期待が膨らみます。

次回に向けて

来年度も研修会の開催を計画しております。今後も学校現場の意見を通じて、さらに子どもたちの健康に役立つ活動の構築を目指してまいります。

開催概要

日 時: 2024年7月26日(金)9:00~12:00
会 場: 那覇市立若狭小学校 地域連携室(沖縄県 那覇市)
主 催: 公益社団法人日本学校保健会、大塚ホールディングス株式会社
共 催: 那覇市教育委員会
後 援: 沖縄県教育委員会、那覇地区学校保健会、那覇地区小学校体育研究会
参加者: 約60名
主 題: 「こどもが楽しく学ぶ健康学習推進研修会」