2015年8月25日(火) 埼玉県川口市総合文化センターにて「第1回OTSUKAまんがヘルシー文庫健康学習活用研究会」を開催し、養護教諭をはじめ学校関係者や食生活改善推進委員の方々約100名に参加いただきました。
開会にあたり、ヘルシー文庫を監修いただいている、公益財団法人 日本学校保健会事務局長 並木茂夫氏より、「子どもたちの健やかな健康を願うとともに、健康教育・学習のさらなる発展を目指し、子どもたちの未来につながる機会になるよう努めていきたい。」とあいさつがありました。
はじめに、大塚ホールディングスのヘルシー文庫担当者が、創刊に至った経緯、1989年から26年継続している活動のあゆみ、学校では子どもたちの読み物としてだけでなく自主学習・委員会活動など健康教育の教材として活用されていることを報告しました。さらに、健康について考えるきっかけとして「健康」をテーマとした絵画・漫画などの研究作品を子どもたちから募集し、漫画家の先生方とのコラボレーションによって文庫をつくりあげる取り組みや、学習指導要領に示す指導ポイント(内容)との対照表を用いてヘルシー文庫の健康学習での効果的な活用方法を紹介しました。
次に実践報告として佐賀県武雄市における授業での活用事例を、武雄市の3名の教諭から発表していただきました。
武雄市は「健康教育の取り組み」として小学校では「食育」に注力しています。また、全国に先駆けてICT(情報通信技術)教育を進めており、市内の小・中学生全員にタブレット端末を支給しています。そこでタブレット端末にヘルシー文庫の漫画を取り込み、教材としてICT教育と連動させて活用することができました。武雄市立朝日小学校の実践では、3年生・6年生の授業でヘルシー文庫を活用した進め方の①読ませ方、②テーマ(内容)の選択、③その後の興味・関心へつなげることを重点に紹介しました。一人ひとりがタブレットで読むことができるため、予習学習として事前に読ませ、授業では、各テーマのキーワードになる言葉を掘り下げ、さらに子どもたちの知識・理解を深められるように取り組みました。今後の課題として、①市内教職員への教材内容の周知、②年間計画の中での効果的な活用、③実践例(事例)の共有を通して、ヘルシー文庫を活用した健康教育を推進していきたい、とまとめられました。
佐賀県武雄市の小学校教諭の先生方から、教育現場における活用実践例を紹介されました。
(左:佐賀県武雄市教育委員会 山口環 指導主事 右:佐賀県武雄市立朝日小学校 教務主任 黒木龍彦教諭 中央:佐賀県武雄市立朝日小学校 6学年担任 飯守直樹教諭)
タブレット端末に取り込まれた、ヘルシー文庫の漫画を教材として活用することで子どもたちが楽しみながら健康への知識・理解が深まると考えます。
後半のパネルディスカッションでは、パネラーの並木事務局長、漫画家の所ゆきよし氏、武雄市の先生方と、会場の皆さんも交え、「今後のヘルシー文庫活動の方向性」について活発なディスカッションがなされ、具体的な活用につながるご意見・質問が多く出されました。
今後、この研究会は年に1回の開催を計画しています。学校現場のご意見を通じて、さらに子どもたちの健康に役立つ活動の構築を目指してまいります。
約100名の養護教諭の方々や食生活改善推進委員の方が参加されました。
所ゆきよし氏による似顔絵ライブ
日 時: | 2015年8月25日(火) 14:00~16:00 |
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会 場: | 川口市総合文化センター・リリア 1F 催し広場 (埼玉県川口市) |
主 催: | 公益財団法人 日本学校保健会、大塚ホールディングス株式会社 |
後 援: | 埼玉県教育委員会、川口市教育委員会、佐賀県教育委員会、武雄市教育委員会 |
参加者: | 約100名 |
主 題: | 「OTSUKAまんがヘルシー文庫の食育・健康教育への活用提案と推進」 |