2016年8月23日(火) 神奈川県横浜市の横浜にぎわい座にて「第2回OTSUKAまんがヘルシー文庫健康学習活用研修会」を開催し、養護教諭をはじめ学校関係者の方々約70名に参加いただきました。
昨年に続き2回目となる今回は、基調講演として和洋女子大学家政学群健康栄養学類准教授であり、平成26年度児童生徒の健康状態サーベイランス事業委員を務められた杉浦令子氏に「子どものライフスタイルの現状と課題」と題してご講演いただきました。発表中、就寝時間やSNSの利用、肥満、やせ、栄養バランスの偏り等について具体的な数字が示されたことで、参加者からは現場で感じている課題の再認識にたいへん有用だった、学校に戻って共有したい等の感想があがりました。
続いて、大塚ホールディングスのヘルシー文庫担当より、学習指導要領の指導内容とヘルシー文庫の対照表を紹介し、授業や朝学習など、ヘルシー文庫の健康学習での効果的な活用方法を提案しました。このセッションでは、漫画を執筆している所ゆきよし氏にも登壇いただき、制作時のアイデアの出し方やヘルシー文庫ならではの描き方の工夫などのエピソードを披露いただきました。
実践報告では、開催地である神奈川県教育委員会から2012年(平成24年)に実施した「活用実践校9校」の事例を元に、体育・理科の学習資料への活用や児童による情報発信などの活用方法の紹介がありました(具体的な活動については、「学校活用事例」に報告書を掲載しています。合わせてご参照ください)。
次に佐賀県武雄市における授業活用について、武雄市の教諭から報告をいただきました。武雄市では市内の小・中学校全員に支給されているタブレット端末にヘルシー文庫の漫画を取り込み、教材としてICT教育と連動した活用を行っています。昨年に続き武雄市立朝日小学校より、3年生保健体育科授業での「生活リズム」をテーマとした実践と、これまでに行った授業内容の紹介をいただきました。「生活リズム」の授業では、事前に読んできた漫画の主人公(バカボン)の生活リズムを考えることで児童が自らの生活をふり返り、養護教諭とも連携した指導によって今後の生活に活かしていく取り組みが、子ども達の元気な笑顔の写真とともに伝えられました。
研修の最後は発表者と参加者のディスカッションの時間とし、参加者から自校で活用するための改善提案を数々いただくことができました。紹介した学習指導要領との対照表については、健康学習活用のきっかけとして有用であるとの評価をいただき、広く利用できるよう公開の要望が多かったため、現在準備を進めています。
次回の研修会は2017年8月に岡山で開催いたします。今後も、学校現場のご意見を通じて、さらに子どもたちの健康に役立つ活動の構築を目指してまいります。
日 時: | 2016年8月23日(火) 14:00~16:00 |
---|---|
会 場: | 横浜にぎわい座(神奈川県横浜市) |
主 催: | 公益財団法人 日本学校保健会、大塚ホールディングス株式会社 |
後 援: | 神奈川県教育委員会、神奈川県医師会、佐賀県教育委員会、武雄市教育委員会 |
参加者: | 約70名 |
主 題: | 「OTSUKAまんがヘルシー文庫の食育・健康教育への活用提案と推進」 |