2017年8月25日(金) 岡山県岡山市の三木記念ホールにて「子どもが楽しく学ぶ健康学習推進研修会~第3回OTSUKAまんがヘルシー文庫健康学習活用研修会」を開催しました。岡山県内の学校保健、食育担当者を中心に約110名に参加いただき、OTSUKAまんがヘルシー文庫の学校現場における活用方法について情報交換を行いました。
3回目となる今回は、基調講演として、「早寝早起き朝ご飯、テレビを止めて外遊び」を提唱されている静岡産業大学教授 小澤治夫氏に「子どもの健康状態や生活習慣における現状と課題について」ご講演いただきました。小澤教授は長年の指導経験を踏まえながら、最近の児童・生徒に見られる生活習慣の傾向や課題、実試験に基づくデータも紹介され、会場では熱心にメモを取る参加者の姿が見られました。
続いて、大塚ホールディングスのヘルシー文庫担当より、1989年から28年継続しているOTSUKAまんがヘルシー文庫の活動のあゆみや現在の活動について、また学校では子どもたちの読み物としてだけでなく授業や委員会活動など健康教育の教材として活用されている現状を報告しました。さらに、今年8月にWEB公開した学習指導要領とヘルシー文庫の対照表を紹介し、学校現場での指導に結びつくよう情報提供を行いました。
実践報告では、岡山県教育委員会より、2015年3月に実施した活用アンケートの結果とともに、県内の小学校での活用事例について紹介いただきました。続いて神奈川県教育委員会からは、「活用実践校9校」の事例を中心に、県内の課題や取り組み、ヘルシー文庫の認知状況について報告いただきました(具体的な活動については、「学校活用事例」に報告書を掲載しています。合わせてご参照ください。)。
神奈川県相模原市立光が丘小学校
相模原市立光が丘小学校からは、実際にへルシー文庫を健康学習のツールとした具体的な報告がありました。光が丘小学校では、長年「睡眠」についての学習に取り組まれており、今回は「健康意識の日常化」「授業の充実」という2つの方法でヘルシー文庫が活用されました。また発表の中で、①「漫画」という教材が子どもたちにとって手に取りやすいものであること ②教材選びや教材つくりに有用である(教員にとってもメリットがある)こと ③発展的な学習につなげやすいこと を実感としてお話しいただきました。
「発表者と参加者のディスカッション」では、①現在のヘルシー文庫の活用、②今後の活用提案 について、会場の皆さんも交えた意見交換がなされました。会場アンケートでは、今後の健康学習に活用できそうだとの期待の声が挙がりました。
今回は地元メディアによる取材もあり、当日夕方のニュースで研修会の様子が放送され、岡山県内に広く知らせることができました。
来年も同様の研修会の開催を計画しております。今後も学校現場のご意見を通じて、さらに子どもたちの健康に役立つ活動の構築を目指してまいります。
日 時: | 2017年8月25日(金) 13:00~17:00 |
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会 場: | 三木記念ホール(岡山県岡山市) |
主 催: | 公益財団法人 日本学校保健会、大塚ホールディングス株式会社 |
後 援: | 岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、岡山県医師会 |
参加者: | 約110名 |
主 題: | 「OTSUKAまんがヘルシー文庫の食育・健康教育への活用提案と推進」 |