2018年8月23日(木)北海道札幌市の札幌コンベンションセンター会議室にて第4回OTSUKAまんがヘルシー文庫健康学習活用研修会を開催しました。昨年の第3回から、会の内容をわかりやすく伝えるために「子どもが楽しく学ぶ健康学習推進研修会」と別タイトルも掲出しています。北海道内の養護教諭を中心に65名の参加をいただき、OTSUKAまんがヘルシー文庫の学校現場における活用について情報交換を行いました。
「身近な解剖学 カラダのしくみ」を楽しく解説-樋口桂先生
基調講演として文京学院大学保健医療技術学部の樋口桂教授に「身近な解剖学 カラダのしくみ」と題してお話いただきました。「鼻の穴はなぜ二つ?」「耳に指を入れたときのゴーという音の正体は?」など子どもたちの興味を喚起するクイズや、「歯で音を聞く」オリジナルの実験を交えながらの楽しい講演に、参加の先生方から「生活習慣の直接的な指導ではなく、体の構造を自ら理解することで自分の体を大切にする行動につなげるアプローチがあることがわかった」と感想が寄せられました。
ヘルシー文庫の学習指導要領対照表を紹介
次に大塚ホールディングスのヘルシー文庫担当より1989年の創刊から30年近く継続しているOTSUKAまんがヘルシー文庫の活動紹介と、児童の読み物としてだけではなく、授業や委員会活動など学校における活用状況を報告しました。現在WEBに掲載しているヘルシー文庫の小学校学習指導要領対照表を紹介し、より学校現場での指導に結びつくよう情報提供を行いました。
実践報告では、毎年、研修会前年開催地と本年開催地の学校から発表をいただいています。
岡山県瀬戸内市立邑久小学校・瀬戸内市立今城小学校
直面している生活習慣や体力にかかわる健康課題の保健指導に、ヘルシー文庫をどのように活かしているか、体重測定時や5年保健授業、保健便り、保健室や掲示物での活用、市内小中連携での資料活用など具体的な紹介をいただきました。また、今後、家庭や地域への展開も視野とされ、さらなる活用のために、現代の健康課題への対応や短時間でできるゲームやクイズを取り入れてほしいとのご要望も挙げられました。
北海道歌志内市立歌志内小学校
健康教育を身近にするアプローチとしてヘルシー文庫を各教室に設置し、児童がいつでもどこでも健康について意識し、知識を得られる環境を整えた上で、保護者への展開や給食時間に機会をつくるといった今後の取り組みについて紹介がありました。
北海道斜里町立知床ウトロ学校
全国初の義務教育学校(小中一貫教育)である知床ウトロ学校では、夏休み前の全校朝会で校長先生のお話の際に文庫のページを投影して利用されたり、5年家庭科、6年保健、8年理科の授業での活用について詳細に報告をいただきました。最後に成果と課題についてまとめ、復習用の教材として学習内容の定着に有効、学習内容と日常生活との関連を図ることができる等、ヘルシー文庫活用の利点をあげていただきました。
今回は時間の関係で「発表者と参加者のディスカッション」が設定できませんでしたが、今後も、より多く、より広く、学校現場のお声をいただき、ご意見・ご要望を通じて、さらに子どもたちの健康に役立つ活動の構築を目指してまいります。
日 時: | 2018年8月23日(木) 13:00~16:00 |
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会 場: | 札幌コンベンションセンター 会議室(北海道札幌市) |
主 催: | 公益財団法人 日本学校保健会、大塚ホールディングス株式会社 |
後 援: | 北海道教育委員会、札幌市教育委員会、北海道学校保健会、札幌市学校保健会、北海道医師会 |
参加者: | 65名 |
主 題: | 「OTSUKAまんがヘルシー文庫の食育・健康教育への活用提案と推進」 |