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社外取締役メッセージ

ガバナンス機能のさらなる向上で、命に関わる事業の強化・拡大を目指します

社外取締役 松谷 有希雄

社外取締役 松谷 有希雄
2016年から取り組んでいる取締役会の実効性評価についてご感想をお聞かせください。

私が社外取締役として就任してから4年になりますが、当時からこの制度は始まっています。毎年、取締役会の実効性評価については、アンケートという形式で取締役会、あるいは取締役それぞれに求められる役割について、比較的詳しい内容を聞くものになっていて、大変充実した内容です。毎月、取締役会で様々な視点から議論をしておりますが、やはり、年に1回はこのようにしっかりと機能しているのかをお互いにチェックするということは大事だと思います。また、この結果は弁護士も確認しており、よい取り組みだと思っています。

社外取締役としてご自身の役割についてお話しください。

医師として、臨床の医療だけではなく公衆衛生、医療行政の分野にも長く携わりました。特に行政機関での経験が長く、その中でも、医薬品・医療機器の審査や医療制度についての経験が事業の運営と密接に関わってきます。これらの広く専門的な見識からの意見が期待されているのだと考えており、それに応えるべく努力をしてまいりました。
また、組織全体の制度のバランスについても、長い事業運営の中でほころびが出るかもしれません。これらも社外取締役として外の目で会社に還元していく。これが会社のガバナンスの質を上げていく、透明性を確保していく、間違ったことがないかというチェックの機能も果たすことにつながると考えています。

医療の在り方が変わる中で、大塚ホールディングスに求められるものは何だとお考えでしょうか。

医療は社会の仕組みの一つです。日本では社会保障という大きな枠組みの中のことになるわけですが、一方で資源には限りがあります。医療ニーズはあらゆる人に普遍的にあり、命に関わるものとして質の高さや要求、需要は非常に大きく、医療費という側面だけ見ても年々伸びています。
この限られた資源をいかに有効に使っていくかというのが、これからの基本ラインです。そのうえで、大塚ホールディングス(以下、大塚HD)の取り組みは、まず医薬品・医療機器・診断薬等で効率のよい治療や検査ができることを目指していくこと。これは現代の流れに沿ったものです。また、ニュートラシューティカルズ関連事業については、病気になる前の段階で、健康の水準を上げていくことにつながっています。ただ、こちらは医療につながるということだけではなくて、食の楽しみといった、人生の幅を広げられるような両面を持ち合わせていると思います。この両面で社会に対して価値を提供してきたことは大塚グループのすばらしい歴史です。この考え方を引き続き進めていくことが、正しい方向ではないかと思っております。

真摯な活動で世界中のステークホルダーから期待される企業へ歩みを進めます

社外取締役 関口 康

社外取締役 関口 康
社外取締役への情報提供の内容についてご感想をお聞かせください。

重要案件については個別の事前説明会も行われるようになり、グループ会社・子会社の経営状況や運営課題などに関しても説明の機会が設けられ、取締役会での良い議論のために必要な情報提供はタイミングも含めて良くなっていると感じています。ただ、大塚HDおよびその子会社、関係会社は190社を超え、事業展開もさまざまな業種・業態に展開しており、そのすべてを把握することは大変です。限られた時間で幅広い情報を精査しなければならないので、情報提供や議論の体制については、さらに改善が必要だと考えています。

大塚の強みについてはどのようにお考えでしょうか。

企業文化として良いと感じていることは、とても真面目であること、それから謙虚であるということです。これはお客さまや取引先などからの信頼にもつながっていると思います。また、経営の方針という面では、利益を伸ばして株価を上げることを第一に考えているのではなく、あくまで消費者の方々や患者さんに対してしっかりした価値を提供していくことが重要であり、その結果が売上や利益という形になっていくという考え方があることです。それから、短期の結果でリターンが得られるかどうかだけで判断するのではなく、かなり長い時間、粘り強く結果が出るまでやっていくというのがとてもユニークなところです。「ポカリスエット」もそうですし、「サムスカ」にしてもそうです。そこは素晴らしいところだと思います。

医療関連事業における中長期的な成長についての課題はどうお考えですか。

医療関連事業は現在、「サムスカ/ジンアーク」をはじめ自社創薬品が売上を牽引していて、すばらしい好業績をあげています。ただ、中長期視点から新薬のパイプラインを見ると、決して楽観していられるものではないと考えています。事業環境には劇的な変化が起きていて、革新的な科学技術や情報技術、新しい市場が生まれてきています。それに対応するイノベーションを中長期の目線で実現できるかが重要になっています。その点で、大塚HDはまだ会社の集合体のようなところがあります。ホールディングスとしての共通のプラットフォームをつくり、そのうえで各社がそれぞれの強みを活かしたイノベーションを生み出し、シナジーを発揮させていく、弱いところについては補い合うための、さらに一歩進んだ構造改革が必要なのではないかと考えます。
また、もう一つ重要なことは、本当の意味でグローバル企業へ脱皮することです。今の大塚HDは、規模や活動を見れば明らかにグローバル企業としての大きな経営活動をしています。ただ、事業発展のスピードの方が組織としてのマネジメント体制の整備などに先行していると感じています。これからは、やはり真のグローバル企業としての経営体制、経営プロセスが必要になってきます。現状の企業の集合体としてのオペレーションから次の段階に進化させていく、その中でこそ、次に進むべき道も見えてくると考えています。

人生100年時代を予防医学の観点から手助けする取り組みに期待

社外取締役 青木 芳久

社外取締役 青木 芳久
大塚ホールディングスの取締役会についての率直なご感想をお聞かせください。

まず、議長は自由に話ができる環境をつくってくれていると感じています。審議に必要な情報も事前に資料の配布や説明会なども開いていただいていますので、非常によい形で取締役会が運営されていると思います。社外取締役に対して必ず意見を求める場を用意し、皆さん発言されていらっしゃいますので、非常に有意義な議論の場になっています。社外役員とグループ会社の方も含めたバランスもよいのではないかと思います。特に今回、大塚製薬も新社長が就任され、新たな体制となりましたので、ガバナンスの面でもいい形になったと感じています。

ニュートラシューティカルズ関連事業の将来的な可能性についてお話しください。

古く中国では薬食同源という言葉・思想があり、現代の医食同源と同じ考えです。大塚HDが食に関わっていくうえでの強みというのは、まさにその医食同源の趣旨に沿っている点です。科学的な根拠に基づいた製品を展開し、様々な健康ニーズに対応した「食」を提供しています。安全・安心という観点からすれば、消費者からみても、とてもよい仕事であると思います。
今後さらに「食」の部分では、機能性を追求することに加えて、食生活のありかたを広めることがこれからの大塚HDの進める方向の一つであり、より拡大させていくといいのではないかと思っています。

サステナブルな社会へ向けて、大塚ホールディングスが貢献できることは何だと思われますか。

これから人類は100歳まで生きる時代になっていきますが、それを達成するには予防医学からの観点が重要になっていきます。具合が悪くなった時のために薬があるわけですが、それを未然に防ぐことも非常に重要な課題です。この治療(製薬)と予防を両方行うことができる会社はそう多くはありません。食品関連の企業が医薬品分野に参入するケースもありますが、もともと大塚HDは医薬が得意な会社ですから、それに「食」の事業があるということは非常によいバランスです。
先日の株主総会でも大塚HDの印象を聞かれました。まず真面目で、地道に努力し続けるという会社だとお答えしました。企業は儲からなければやめてしまうのが一般的です。大塚HDの場合は、持続するということができる会社です。「ボンカレー」や「カロリーメイト」、「ポカリスエット」もそうです。発売当初は売上が伸びない商品であっても、辛抱強く続けられるところです。この先もずっとそれを続けてくれることを期待しています。それが世の中のためにもなると思っています。

ユニークな事業ストーリーを、広くステークホルダーへ

社外取締役 三田 万世

社外取締役 三田 万世
大塚ホールディングスの印象についてお話しください。

非常にユニークな会社というのが私の第一印象です。「医薬・医療」と「食品・栄養」を両輪とした事業に長く取り組んでおり、持続的に事業を継続できる会社なのではないかと期待しています。2021年にグループとしての100周年を迎えるということですが、これからの100年も見据えた事業展開をとても楽しみにしています。

取締役会の中で、どういった役割を担っていきたいとお考えですか。

私は株式アナリストとしてキャリアを重ねてきており、今までいわゆる事業会社の経営に携わったことはありませんでした。今回の社外取締役という立場は、私にとってもチャレンジであると考えています。社外取締役は、会社の外から社内も見られる立場にいますので、これまでは外から見ていた大塚HDですが、中から見ると新たな気づきがあるのではないかと思っています。医薬と食品という両輪で展開している企業は、日本のみならず海外でも選択と集中が進んだ結果、現在はほとんど残っていません。その強みや視点を持った会社というのが特長で、大塚だからできること、それも非常に長い時間軸で製品を育て、事業を発展させている。アナリストとして見た時には非常に興味深いところでしたし、エールを送りたい気持ちでした。
一方で、これらさまざまな事業をされているがゆえにわかりにくい部分もあり、アナリストや株主・投資家の方では見ている時間軸が経営陣とは違うことが多くあります。この目線が合わなかったり、メッセージが噛み合わないということに対して、うまく橋渡しができればと考えています。事業運営に直接携わるというわけではありませんが、社外取締役として見た時に応援したい部分と、一方で違和感のあるところをうまくメッセージとして、経営の方々に伝え、それを参考にして事業をますます発展させていただければと思っています。
また、セグメントがあることは多様性があるという見方もできますが、これほど多様な事業を展開していると、一つ横串を通したようなストーリーを出していくことも必要ではないかと考えています。メッセージの発信の仕方というところも踏まえると、株主、株式市場はもちろん重要ですが、お客さまやユーザー、それに今重要だと考えているのは従業員へいかにこのストーリーを届けるかということです。なぜ、何にこだわっているのかと言う大塚のストーリーが説明できると、広く長期目線を持ったファンが増えるのではないでしょうか。